テレビ局に、木を、売る@住友林業

sumitomo

 

住友林業って聞くとどんな仕事を想像するだろうか。建築会社とかに木を売った話がメインになるんじゃないかと予想して取材に臨んだが、久慈さんはいい意味で裏切ってくれた。「実は、1998年に放送された時代劇に私も関わっているんです」。どうやらイメージが先行して、勝手に企業のことを狭めて見ていたようだ。なんでなんで住友林業が時代劇?と思い、そのいきさつを聞いてみた。

 

担当していた仕事を後輩に引き継ぎ、新規販売先の開拓を命じられていた時期のことだ。久慈さんが何とかして新規販売先を見つけなければならないと思っていたとき、テレビを見ていて時代劇のセットに木材が使われていることを見つけた。テレビなら木材を使ってくれるはず、そう直感的に感じて全ての在京テレビ局に連絡をし「時代劇で使うセットにうちの和室造作材を使っていただけないか」とアタックしていった。そして、その時代劇への造作材の納入に辿り着いた。

 

もちろん、今まで通り想定される顧客をどう獲得していくかも重要だろう。ただ、これから大事になるのは、違う視点、テレビに木材、そんな発想をしてしまうこと、そしてそれをやりきってしまうことだ。木材とテレビ、これって机の上で悩んでいても出てこないことだ。多分、これからの時代の仕事は机の上にはないのかもしれない。そんなことを久慈さんの話を聞いて思った。私は、どこから仕事を見つけてくることができるのか。今まで、新しい発想とか、面白いアイディアって日常生活の何気ない楽しい時間の中から浮かんできたことを思い出す。仕事をもっと楽しく考えてみたい。

 

早稲田大学 田崎莉奈

 

学生取材新聞編集部